ヒール靴は足に悪い?

ヒールは足に悪い。

というイメージを、多くの方が
お持ちになられていると思います。

特に高いヒールは
すっかり悪者とされてきましたが、
ヒールの高さだけが問題とは言えない面があります。

様々な要素でフィット感が決まり、
フィット感が悪いから、
足へ好ましくない影響が生まれる、
というのが正確です。
いずれにせよ言えるのは、

”より正しく履く必要がある”

ということではあるでしょう。
もちろん、ヒールが無い、または非常に低い靴を履いていたって、
しっかり足にフィットしていなければ
無理な力が足にかかります。
そして、
脱げないように、
痛くないように…
と無理な力が足に入ってしまい、疲れます。

それはヒール高に関わらず同じことでもあります。

ただ、いずれもしっかりフィットしていないと仮定して較べたとすれば、
ヒールが高い方が、足に無理がかかるのも確かであり、
体重が前にかかる割合の違いは、下記のように言われています。

3cm ヒール 体重の6割
9cm ヒール 体重の9割

正しくフィットしていない、
特に、甲の部分でしっかりと足が止まっていないと、
靴の中で、足が前滑りします。

その際、上記のような体重のかかり方からすれば
ヒールが高い方が、より足に無理な力がかかり…
足を痛める危険性は、格段に高くなるのは明白です。
また、体重が前にかかるということは、
横アーチにより強い負荷がかかり、
開帳とよばれる状態に近づく可能性が増します。

※ これはその方の、結合組織とよぶ靭帯などの組織の強さにもよります。
とすると、
踏み返す部分に痛みがでたり、
足部の衝撃吸収力が減少するなど
いろいろと影響を考慮する必要が当然でてきます。
ただいずれにせよ、

ヒールが高い靴はいけない

ではなく、

ヒールが高い靴を
正しく履けないのはいけない

という認識も持って頂けたらと思います。

でも、その”正しく”の難易度は高いので、、
フィッティングの知識を高めたり、
しっかりとフィッティングやアジャストメント(調整)をしてくれる方に
相談して頂けたらと思います。

ページトップへ