靴の悩み相談

購入した靴が合わない!(3)『対策2』

前回、

1)近くの靴屋さんに持って行く

がベストな選択肢ではないでしょうか、と書かせて頂きました。

でもご事情により『それもままならない…』
というお客様も多数いらっしゃると思います。

場所の問題、時間の問題…

そこで次の選択肢として、今日は中敷調整についてお話をさせて頂こうと思います。


2)中敷を入れる


これは基本的には、緩かった場合の対処にはなります。

さらに商品の型(木型)と、お客様の足との相性によって、どう入れれば良いのか、大きく変わってきます。

私たちシューフィッターは、実際にお客様に試し履き頂く様子を拝見し、そしてお客様の感覚・感想をお聞きして、中敷をどう入れるか検討して試していきますので、とにかく入れれば良い、というものではありません。


とは言うものの…な場合、についてお話をさせて頂いているので、参考まで下記を。


全体的に緩い場合、お客様でもお試し頂きやすいのは、

『 全体に中敷を入れる 』

であると思います。
よく市販でも見かける、靴底の形をした中敷です。

これを入れることで、2~3mm程度のサイズ違いはカバー出来る事があります。
そもそも5mm刻みのサイズ展開である事は、決して、人間の足に対して適切な間隔とは言えませんし…1枚入れただけで、フィット感が大きくかわり、驚かれる場合もございます。

ただし、あまり中敷に頼りすぎるのもよくない…という面はあります。
1センチもサイズが違う商品に対し、中敷を数枚重ねて入れ、無理矢理履かれているというお客様も沢山拝見しております。

確かに、ある点ではフィット感が増しますが、靴の内部の空間形状としては、本来想定している足に合う形ではなくなってしまうとも言えます。

また、全体の底上げで浅くなり、足が浮きがちになってしまう場合もあります。
甲部分でのフィット感は出るかもしれませんが、それ以外の抑えは弱くなり、アンバランスにもなりかねません。

ですので、全体に2枚も3枚も入れてしまうというのはお勧めできません。。

ただ、1枚程度入れて頂いてフィット感が増すようでしたらお使い頂いても良いのではないかとは思います。


ひとまず今日は以上とさせて頂きますが、中敷はいろんな入れ方もありますし、しばらく、中敷編が続きそうです。。

皆様が、靴と快適にお過ごし頂く参考になりましたら幸いです。

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