大きいサイズ ブーツの選び方

ブーツの種類と選ぶポイント

ブーツと言っても、色々種類があります。
おおまかに分けると、
・ブーティー
・ショートブーツ
・ミドルブーツ
・ロングブーツ
・ニーハイブーツ

履き心地は当然ですが、
筒丈の長さや幅(筒幅、足首周りなど)
もちろん、パンプスなど同様に、ワイズやヒールの高さも重要です。
以下に、特に大きいサイズのお客様が悩まれる点を中心に、
それぞれのポイントを挙げてみたいと思います。

【丈】

ロングブーツを選ぶ際には、しゃがんだりする動作のなかで、
膝の裏に履き口がぶつかり、違和感がないかを確かめることは重要です。

また、自分の身長にあっている丈の長さかを
全身の映る鏡で確認することをおすすめします。
身長の高い方は、ひざ下が中途半端に開きすぎてもバランスが
悪く見えてしまい、身長の低い方には、かえって身長の低さを
強調されてしまいます。
(個人の体型のバランス差はありますが。。。)
他にも、丈の長さにはポイントがあります。
「O脚」でお困りの方は、筒丈が膝が隠れるニーハイで、
且、足のラインがあまり強調されないものが、好ましいです。
また、全体的にギャザーが入っているものや、
筒幅に余裕のあるもの、履き口が折り返しになっていたり、
ボリュームの有るものがO脚をカバーしてくれます。

逆に、「X脚」でお困りの方は、ひざ下が真っ直ぐに見えるように
やはり、足のラインがあまり強調されないものが、好ましいです。
全体的にギャザーが入っているものや、筒幅に余裕のあるもの。
丈は、膝が隠れるか隠れない程度が望ましい。
(膝裏は、前から後ろに向かって斜めになっていてると尚◎)

ふくらはぎの張りや太さを気にされる方は、
ふくらはぎのカーブを強調しないような、
カーブの上下で、高低差の境目を隠せる位置が、
気にせず履ける丈感ではないでしょうか。

既にお手持ちで、高低差が目立つ丈の物は、
レッグウォーマーなどを入れ、高低差を軽減してみてください。
また、ヒールの高さがある靴を選ぶことで、
ふくらはぎも引き上げられシャープに見える効果も期待できます。

パンツコーディネートが多い方は、
ブーツインが出来る用なショートやミドル丈のものが、使い勝手が良いかと思います。
またロング丈でも、ロングと&ミドルで2WAYで履けるような物は、
履き回し力がUPします。

【幅】

ブーツにはポイントとする幅が複数あります。
・ワイズ
・足首周り
・筒幅
の幅です。

「ワイズ」

ブーツはパンプスとは違い甲を覆う面積が広いため、
ワイズが合わないと圧迫感が非常に強く伴います。

その為、冬場に履くブーツ選びは、

厚手の靴下やタイツをあわせる事が多いので、 お試しの際には、予め持参されてお試し頂くことをお勧め致します。
(お試しの時間帯は、夕方がもっとも良いとされています。)

やはりパンプスと違いブーツは通常のサイズ感より、
作りの大きいものが多くあります。

ですから、足首周りに余裕があるブーツは踵が浮き、
脱げやすく感じる現象が起こります。
そんな時には、甲の高さに余裕があるようなら、
中敷きで甲の高さを調節し浮きを軽減させましょう。
(中敷きを入れ、つま先がキツくなるようであればおやめ下さい)

「筒幅」

ファスナー付きの物は、夕方のむくみを考え、
無理に上げず、すんなり上がるものを選びましょう。
履き口に1本指を入れられる位が望ましいです。

ロングブーツのふくらはぎのカーブですが、
身長や、また足の細い方には、合わないことがあります。
ふくらはぎ以外はジャストフィットなのに、
ふくらはぎのカーブがつまめるほど余っているようであれば、
カッコ悪いので要注意です。
必ず、バックからの自分の姿も確認してみましょう。

【ヒール】

パンプス同様、ヒールのある靴は足を長く見せ、
ヒップラインも上げ背筋も伸びたように変化します。
ヒールの高さで、最も綺麗に見えるのは【7cm】だと言われてます。
ヒールは魔法のアイテムです。

昨今では、靴の外側からは分からないように加工やデザインされている、
インヒール使いのものが多くあります。
また、インヒール単体でも購入が出来、
お手持ちのフラットな靴(物にもよりますが)に入れると、

体型やオシャレにも変化が出ます。

ヒールの形状は、ウェッジソールのブーツも主流となってきていますが、
バランス良く合わせないと、とてもゴツく足元だけ浮いてしまいます。
安定感もあり個性的ではありますが、普通のヒール形状が使い回しがきき、

【トゥ(つま先)の形】

『 これ以上足が大きく見えるのは… 』
という大きいサイズのお客様には、やはり
“トゥが短めの靴”がお勧めになります。

形から言えば、
・ラウンドトゥ
・スクエアトゥ
は短めな靴が多いです。

しかしながら、一概には上記の形とピッタリと相性が良いかどうかは、
フィッティングをしてみないとわかりません。
指の長さや足幅、踵の大きさ等など、足の形状も十人十色です。

サイズの選び方

ブーツはパンプスに比べ、脱げにくくはありますので、
サイズ選びはルーズになりがちです。

大きいサイズのお客様は、サイズがないからと、
無理に小さい靴を履いていらっしゃる方がいらっしゃいます。
長さが短い、幅が狭い…
いずれも、ハンマートゥや外反拇指への影響が多く言われていますので、まずは避け
て頂きたい点です。

でも逆に、丁度良いサイズが少ないため
「キツイのは我慢出来ないけど、ちょっと位大きいの気にしない、履けるから大丈夫
!」と、言う方も多くいらっしゃると思います。

幅がきついからとサイズアップされる場合もあると思います。
でも、サイズが大きい靴は、靴の中で足が動くために、足にとっては非常に負担が大きいことがわかっています。

前に足が滑れば、結局は足先の細いところに指が入り込み、
小さすぎる靴と同じような圧迫を受けているのと大して変わりがありません。

よって、特に足がブーツの中で遊んでしまっているような、
・筒幅や足首周りがゆったり過ぎるブーツ
・ワイズの大きすぎるブーツ
・ヒールが高いブーツ
・スルリと履けてしまうブーツ

などは、しっかりと足にあった物を選んで頂きたいと思います。

なお、ファスナーが無いタイプは、特に脱ぎ履きがし易いように
意図的にゆったりと作られてたりしています。
だからこそ、『履けそうだから試着は大丈夫!』ではなく、
注意が必要です。

※ 勿論、お客様の足と、その靴と、個々によって大きく違います。
あくまで全体としてみれば、というお話です。

当りの感じ方と素材

「足の側面がきつい…やっぱり幅広なので…」
といわれる大きいサイズのお客様も、多いと思います。

その際にサイズアップされることの弊害は、上記で述べさせて頂きました。

サイズは合っている、でも幅の圧迫が強いと感じる…
には、幅自体が小さいというだけでなく、
・接触している皮膚感覚として“きつい”“せまい”と感じやすい
・形が合っていないので、接触点(面積)が非常に小さい
という場合があります。

皮膚の敏感さというのは、人によっても違うものですし、
形が合ってくれないからこそ、感触を強く感じます。

そんな方には、”本革”の靴をお勧めします。
柔軟性で、足の形に変化してくれますし、
皮膚感覚も合成皮革などに較べれば柔らかくなります。

さらに言えば、
牛ならカーフ(子牛)、またシープスキン(羊)やディアスキン(鹿)を
使っていると、さらに心地良いしなやかさがあり、
足の形に適度に変形し、当りも和らぎます。

◆全てにおいて、一般的なフィッテイングに基づいてのお話です。
しつこいようですが、足の形状や感じ方は十人十色です。
まず、買う前の試履きや鏡での確認を是非、実施してみてください。

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