一頭は何足分?

レディースキッドの取り扱いシューズの多くは革製品です。

ある研修会で、
『1頭の革で、何足くらい作れるのか?』
というクエスチョンがありました。

もちろん、成牛か子牛でかなり大きさが違いますし、
動物の種類によって変わるのですが…
ひとまず成牛でのお話をさせて頂きます。

成牛の革の大きさ

400~550デシ (1デシ=10cm×10cmの正方形)

▼ 紳士靴 25デシ
▼ 婦人靴 15デシ (おおよその平均)

となりますので、

『 紳士靴で20足 』
『 婦人靴で30足 』

程度という換算になります。

最も、甲革のデザインによっては
大きな面積をとらざるを得なかったりする場合も多々ありますので、
どうしてもそんな足数分とれない事があります。

そして革も、中心と外側では質が変わってきますので、
1枚の革全てを使いきることが出来ない場合もあります。

と考えると、結構贅沢品というか
コストもかかってしまうわけです。

でも柔軟性、耐久性等など… 合成皮革では得られない要素が多々あります。

貴重な素材である革、
大事に靴にして、
そして大事に履いていきたい
と改めて思いました。

ページトップへ