靴の悩み相談

『ちょっと合わない靴…への対処(その2:ちょっと緩い)』

余裕があって、緩くて、
そして踵が脱げそう…
ということも、よくあるといえばあること。
靴を選択するのには、いろいろな要素がありますから、ある要素を優先すると、 部分的、または全体的にちょっとルーズ、ということもあり得てしまいます。

そんな、緩かった場合の対処も、いくつかありますが、
基本的には

”中敷を入れる”

という調整を、よく行います。
もちろん、ご自身で市販の中敷きを購入していれて調節した、という方もいるでしょう。

ただし、商品の型(木型)と、お客様の足との相性によって、どう入れれば良いのか、大きく変わってきます。 私たちシューフィッターは、実際にお客様に試し履き頂く様子を拝見し、そしてお客様の感覚・感想をお聞きして、 中敷をどう入れるか検討して試していきますので、 とにかく入れれば良い、というものではありませんが… ひとまず参考にして頂けそうなこと、お話させて頂きます。
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全体的に緩い場合、お客様でもお試し頂きやすいのは、

”足裏の全体に中敷を入れる”

であると思います。よく見かける、靴底の形をした中敷です。

これを入れることで、2~3mm程度のサイズ違いはカバー出来る事があります。
1枚入れただけで、フィット感が大きくかわり、驚かれる場合もございます。

ただし、あまり中敷に頼りすぎるのもよくない…という面はあります。
1センチもサイズが違う商品に対し、中敷を数枚重ねて入れ、無理矢理履かれているというお客様も沢山拝見しております。

確かに入れるだけフィット感は増しますが、靴の内部の空間形状としては、本来想定している足に合う形ではなくなってしまうこと、
また、全体の底上げで浅くなり、足が浮きがちになってしまう場合もあります。
甲部分でのフィット感は出るかもしれませんが、それ以外の抑えが弱くなってアンバランスにもなりかねません。

ですので、全体に2枚も3枚も入れてしまうというのはお勧めは致しません。
(様々な事情により、どうしてもという場合、私たちも行うことはありますけれども)
ただ、1枚程度入れて頂いてフィット感が増すようでしたらお使い頂いても良いのではないかとは思います。

また、私たちがよく行うのは
”靴の前方だけ入れる”
というやり方です。
概ね、靴の半分くらいに入ることになるので、半敷と言ったりもします。
これは、単に靴の中に入れただけでは、ずれてしまいますので、
靴の製法上などで問題がなければ、 元々の中敷きを剥がして、その下に入れる、という一手間をかけて行っています。
ちょっと手間がかかるので、ご自身では難しいかもしれませんが、 これも比較的無理がない調整方法ではあります。

いずれにせよ、
”もともと靴の選択が(諸々の事情や状況を合わせて考えても)適切と言える範囲であるかどうか… ”
が本来一番大事ですので、
「緩くっても調整すれば良いのだから、大丈夫よね」
という前提で靴を選ばれることは、お勧めしません。 。

とは言え、履いているうちに馴染んで靴が変化すること、またご自身の足の変化もありますから、
”ちょっと緩い”
ことで足が安定しない、踏ん張ってしまう、
よって、疲れやすい…
なんてこともありますので、 是非、そこは調整を試したり、依頼をしてみて頂きたいと思います。

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